2009年02月25日

Di2

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シマノ電動シフター7950の説明会に参加しました。思えば最初に触ったのが確か昨年の展示会。その完成度の高さに驚愕したのを思い出します。いまだに「そんなのいらねー、自転車は自転車らしく人力だけでやれ!」みたいな論調もないこともありませんし、実際に触るまではそういった思いも少しはありました。しかし、操作すれば誰でもその「ブッチギリ」の操作感に納得させられるデキだと断言できます。素直に「参りました」です!

これまでの変速システムを振り返ってみると、まず変速ランプでチェーンの脱線のスムース化を達成、それを踏み台にSTIによってレバーそのものをよりエルゴノミックな操作に変えました。以降マイナーチェンジごとにレバー操作は軽く確実にブラッシュアップ、実際のところ7900で完成形といえるほど熟成しました。しかし7900のさらに上を見たときは、もう鋼線をよったワイヤーで引っ張るというシステムそのものに手をつけなくては先に進めないという判断はあってしかるべきだと思います。

従来システムの熟成化が進み他社も肉薄するような商品をリリースしてきている状況において、リーディングカンパニーとしてその詰まった差を再び広げる意地、底力をしかと見せつけるいい材料が電動化ということもできます。どこぞやのコーポレートIDではないですがINNOVAITE or DIEといった気迫すら感じます。裏を返せば生暖かいぬるま湯につかってなんかいられねーみたいなポジティブな危機感を持ち続けることで成長を維持するその姿勢、改めて感服の至りです。

で、それでも「自転車で電気?」という頭が硬い方もいるでしょう。とはいうものの考えてみれば、すでに現代の身の回りのものほとんどすべて電気やITのお世話になっているのではないですか。携帯、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ…。みなさん便利にというか電気を意識することなく使いこなしています。ここへもってきて自動車だって電化製品になりつつあります。

さらにはこれをいうと怒られそうですが、客観的にどうも自転車ショップの店主さんの頭はかなり硬いですね。昔はヘルメットなかったですからね、カチカチでないと…。なんて冗談はさておき、自転車屋なのに「ディスクブレーキやサスペンションついた自転車なんて自転車じゃねー」なんて正々堂々と言っちゃってる時点で前世代的思考ですね。今どき「うち、MTBできまへんねん」(なぜか大阪弁?)ではお話になりません。テクノロジーはカテゴリーを超えてクロスオーバーするものだからです。オートバイや車のプロショップレベルはそれプラス電気系までやるのが常識。パーツメーカーがここまで親切に説明会まで開いてくれているのを「食わず嫌い」はないでしょう。

さて、電動シフターに戻って、今後の展望としては電気=ITというところに非常に発展性があると思います。正確なすばやいシフトなんてのは電動でなくても当り前。マルチポジションにより、トライアスロンのDHバーやハンディキャップの方(たとえば右手のみで前後変速)などのようにレバーでなくボタンならではの使い方がいろいろ考えられます。


現実的な次のステップとしてはサイクリンクとのリンク?でしょう。たとえばライダーの個人パーフォーマンスを記憶したメインコンピューターが最高のタイムで走れるように勾配、風向きにあわせて最適なギヤをセレクト。さらにはライダーの出力を計測して「今日は調子悪いな。これではゴールまでもたない。17→18Tに自動シフト」というような学習機能も考えられます。あるいはビギナーの方には「ダイエットプログラム」で最適にエクササイズといった使い方も。スピード、距離、クランク回転数、出力、心拍数を使用ギヤとリンクさせることで、今までライダーが感覚で自分で使用するギヤをチョイスしていたのを自動化、最適化できるのです。最適化ということは単に速く楽にといっただけでなく、「登り専用」「スプリント用」「脂肪燃焼」といった専門プログラムも含めて、いろいろ展開が考えられます。

さらに、もっと先のステップとしては「インテリジェントパーツ化」すなわち頭脳を持ち思考するパーツです。ちょうどサイエンス誌に「脳をネットに接続」特集がありましたが、これこそまさに将来像でしょう。それによると脳も実は体各部からの電気信号により情報を得ており、電気でアウトプットしているということです。「ボールが飛んできた」という目で見た映像も目から脳に伝達され、情報処理、そして「頭を下げろ」という指令が筋肉に伝達されるというように。現在せわしなく親指を動かして携帯というデバイスを介してインターネットに接続してる姿も「メンドくせーことやってたなー」と思う日がくるかもしれないというのです。脳を直接ネットに接続することで脳の情報を直接ダウンロードしたり、入れたい情報をインプットしたり。まるでSF映画のようですが着々とその研究は進んでいるそうです。

そのうち思っただけで変速どころか、MTBライドにおける絶妙なバランスも自動的に筋肉が動くようになったりして。そして自転車乗るときは「ヘルメット」ではなく「脳ジャック接続忘れんな!」なんてなるんでしょうか。



posted by 店主 at 00:00| PARTS | 更新情報をチェックする
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